特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺被害の増加が止まりません
- [更新日:2025年2月18日]
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被害件数、被害額が大幅に増加しています!

令和6年中の特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害件数、被害額共に、令和5年中と比較して大幅に増加しました。
被害にあわれているのは高齢者だけではありません。
特殊詐欺の手口とその対策について知ることで、被害を未然に防ぎましょう!
警視庁・特殊詐欺対策本部犯人の音声のコーナー(別ウインドウで開く)
↑実際の犯人の音声データです。いたって普通の落ち着いた声で話を進めていきます。

被害にあってしまったら
犯人が口座からお金を引き出してしまうと、被害の回復は非常に困難です。
被害に気が付いたら、直ちに警察や振込先の金融機関に連絡・届出を行い、振り込んだ預金口座等の取引の停止(口座凍結)を依頼してください。振り込め詐欺救済法の手続きにより、被害額や公告対象口座の残高に応じて、金融機関から被害額の全部又は一部(被害回復分配金)の支払いを受けられる可能性があります。
支払いを受けるためには、振り込んだ先の金融機関への支払申請が必要です。
金融機関への支払申請を行う際、申請書の書き方その他ご不明な点がありましたら、振込先の金融機関にご相談ください。

預金保険機構

被害の多い手口 5選

1.還付金詐欺
市役所・税務署・年金事務所を装い、
「還付金があります。手続きできるのが今日までなので急いでください。」
「ATMで手続きができます。」等と言ってATMに誘導し、
お金を振り込ませる手口。

対処方法
ATMで還付金を受け取る仕組みはありません!
ATMで手続きをするような話が出たら詐欺です。
すぐに電話を切りましょう。

2.架空請求
パソコンを操作中、警告音とともに
「ウイルスに感染しました。」
等といった警告画面が表示された後、サポートの電話番号が表示され
電話すると、電子マネーを購入させられて金銭をだまし取られるという手口。
被害額は数万円~10万円程度で、支払える金額のため本人が騙されていると
気付いていない潜在的な被害があると思われます。
他にも、アダルトサイトを閲覧していると勝手に会員登録され、会費を請求されるケースや、
有料動画サイトの未納料金があるといって、コンビニ決済を利用させてお金をだまし取る詐欺が増えています。

対処方法
パソコンに表示された警告は偽物で、パソコンはウィルス感染していません。
対処は偽のセキュリティ警告画面を閉じるだけです。パソコンは従来通りお使いいただけます。
警告画面や警告音がなっても、落ち着いて対処しましょう。
もし、閉じるボタンが見えず、警告画面を閉じることが出来ない場合は、2つ方法があります。
1.Escキーを3秒長押ししてください。⇒フルスクリーンが解除されて閉じるボタンが見えるようになります。
2.Ctrl + Alt + Delete を押して、パソコンを再起動してください。
その他の対応方法や情報システムに関するトラブルの相談先として、IPAという相談先があります。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)(別ウインドウで開く)

3.オレオレ詐欺
NTTドコモやNTTファイナンス、総合通信局などを装い、
「このままでは電話が使えなくなります。」
等といった電話があった後、警察官、検察官などが登場し、
「あなたの口座に、暴力団からお金が振り込まれている。」
「身の潔白を証明したいのであれば、お金を振り込んでほしい。」
等と言ってお金を振り込ませる手口。

対処方法
警察官や検察官が振込手続きを依頼することは絶対にありません!
こういった電話には出ないことが一番の予防ですが、友人からも電話がかかってくるので
全部の電話に出ないのは難しいと思います。なので、
1.常に留守番電話にして、相手を確かめてから電話に出る。
2.特殊詐欺防止装置付きの電話を設置する。
3.ナンバーディスプレイの設定をする。
70歳以上の方、または70歳以上の方と同居している契約者のナンバー・ディスプレイおよびナンバー・リクエストについて、NTTでは無料で提供されています。
4.固定電話の解約を検討する。
電話による特殊詐欺被害のうち8割は固定電話にかかって来た電話がきっかけとなっています。FAXを使わず、家族間、友人間のやり取りはスマホで十分という方は是非検討してみてください。

4.SNS型投資詐欺
男女問わず幅広い年齢層で被害が発生していますが、70代が最多となっています。
Instagram、Facebook、YouTube等に出てきた広告をクリックしたことがきっかけで被害にあっています。
この広告には、著名人が出てくるケースが多く、その人が勧めるなら大丈夫だという心理が働いてしまうようです。
犯人とのやり取りはLINEで行うことがほとんどとなっています。

対策方法
「簡単」「安全」「安心」「高配当」「誰でも稼げる」などといった宣伝文句は詐欺だと思いましょう。
投資にはリスクはつきものですが、SNSきっかけの投資はリスクしかありません。
大切な資産を失わないように、投資は自分ひとりで考えず、
資産以上に大切な家族と相談して運用方針を決めましょう。

5.(国際)ロマンス詐欺
男女問わず幅広い年齢層で被害が発生していますが、50代の被害が目立ちます。
Instagram、FacebookなどのSNSや、マッチングアプリで知り合った人とのダイレクトメッセージが被害のきっかけとなっているケースがほとんどです。
一定期間は何気ないやり取りを繰り返して、被害者との信頼関係を築きます。その後、被害者に恋愛感情を持たせようと、甘い言葉を使用するようになります。
甘い言葉に惑わされて詐欺師に好意を抱いてしまうと、金銭を要求されてもそれが詐欺だと判断できなくなってしまいます。まさに恋は盲目。
少し前まで多かったのは、「軍に入隊している。」や「戦場で医療従事者として従軍している」という設定で、
「会うための航空チケット代を立て替えて欲しい」、「怪我をして入院しているが現金が手元に無いので立て替えて欲しい」、「病気の母親の手術費用が支払えない、立て替えて欲しい」などと言って金銭を要求してくるものでした。
最近多い事例は、犯人からLINEへ誘われその中で投資アプリを紹介され金銭をだまし取られるというものです。
犯人は「この投資アプリで〇〇万円稼いだ。」2人のために貴方にも投資して欲しいと言ってきます。
被害者がアプリを入れて指定された口座に入金すると、アプリ上ではどんどん利益が増えていっているように見えますが、儲けを出金しようと手続きをすると手数料を要求されたり、システムエラー等様々な理由で出金できません。(最初のうちは少額の出金が出来ていたというケースが多いです)

対策方法
・SNSやマッチングアプリ等で知り合った人からのお金の話には注意!!
・SNSやマッチングアプリで軍人、医師を名乗る異性が接触してきたら、それは詐欺師の可能性を疑いましょう。
・相手のプロフィール画像が、あまりにも美男美女である場合や露出が高い画像を使っている場合は疑いましょう。画像検索してみると良いかもしれません。
・お金の話が出たら関係を終わらせること。