竹林寺調査区
行基が修行した「生駒仙房」がこの竹林寺と伝えられ、境内には行基墓や忍性墓などがあります。
1996年に境内整備にともない奈良県立橿原考古学研究所が発掘調査を実施しました。13世紀末頃に谷を埋める造成工事を行い平坦面を作っていることが判明しました。また、土坑2基、柵1条などを検出しました。土坑1(SK01)からは「竹林寺」と記した軒丸瓦や白磁の仏像片などが出土しました。これらは鎌倉時代のもので、仏像片は中国の南宋時代のものです。中世の竹林寺の伽藍を復元するうえで、忍性墓などとあわせて貴重な資料を得ることができました。
アクセス
有里町
近鉄一分駅から南西1.2キロメートル
近鉄南生駒駅から北西1キロメートル