役行者の鬼退治関連施設
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役行者の鬼退治
ナレーション -
むかし、鬼取の山の中に鬼の夫婦と子どもが住んでいて、人間の子どもをさらったり食べ物をうばったりして悪事をはたらいていました。
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役行者という修行を積んだえらい人が孔雀明王という仏さまのおつげをうけて、苦しんでいる村人たちを救うために生駒山に登り、そこで一匹の小鬼をみつけ、捕まえて隠しました。
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鬼の夫婦は、小鬼がいなくなったので泣きながらさがしまわりました。
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行者は親鬼をとらえ、「鬼でもわが子はかわいかろう。人間も鬼も子どもを大事に思う心は同じだ。これからは悪いことをしてはならないぞ」といましめました。
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鬼は今までの悪行を悔い謝りましたので、行者は鬼の髪を切り落とし、前鬼・後鬼という自分の弟子にされました。行者が鬼退治をした地を鬼取と呼ぶようになったとのことです。
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むかし、鬼取の山の中に鬼の夫婦と子どもが住んでいて、人間の子どもをさらったり食べ物をうばったりして悪事をはたらいていました。
役行者という修行を積んだえらい人が、孔雀明王という仏さまのおつげをうけて、くるしんでいる村人たちをすくうために生駒山にのぼり、一ぴきの小鬼をみつけ、つかまえてかくしました。
鬼の夫婦は、小鬼がいなくなったので泣きながらさがしまわりました。
行者は親鬼をとらえ、「鬼でもわが子はかわいかろう。人間も鬼も子どもを大事に思う心は同じだ。これからは悪いことをしてはならないぞ」といましめました。
鬼は今までのおこないを悔いあらため、あやまりましたので、行者は鬼の髪を切り落とし自分の弟子にされました。かれらは前鬼と後鬼といい、役行者の彫刻などには、二ひきの鬼をしたがえているすがたがあらわされています。
そして、行者が鬼退治をした地を鬼取と呼ぶようになったとのことです。