長弓寺本堂
国宝
桁行5間・梁間6間 一重 入母屋造 向拝一間 檜皮葺 附野棟木1本 鎌倉時代 弘安2年(1279)
棟札銘「弘安2年2月25日」から建立年代がわかる貴重な資料です。密教本堂としての機能を果たすため、五間堂の規模の中で柱を抜いて梁を露出させ広い外陣を設ける手法を用いています。鎌倉時代初め南都では東大寺などの大寺院で復興改築がおこなわれましたが、その復興の気運が地方の寺院に至る起点となった遺構で、軸部・組物など和様を基本としながらも、扉・頭貫の意匠などには大仏様を採り入れるなど鎌倉時代の典型的な建築といえます。
アクセス
上町
近鉄富雄駅から庄田方面行きバス真弓橋下車