一分コモリ遺跡1・2次
奈良県立橿原考古学研究所によって2回にわけて発掘調査が行われました。調査では、幅2.5m、深さ1.2m、断面はV字形をした大きな溝(SD01)を検出しました。これは、館を取り囲む濠とされ、濠の西側に館の中心部があると想定されています。この溝からは、古墳時代中期の土師器や須恵器などが出土しました。また、朝鮮半島からの舶来品や祭祀的な遺物も含まれています。濠の規模から想定される区画の大きさ、出土した遺物などの要素から豪族居館と認定されています。生駒谷を支配していた首長がここに館を構えていたものと考えられます。
アクセス
壱分町
近鉄一分駅から北西300メートル