閉じる

共通メニューなどをスキップして本文へ

いこま紙芝居

おくりおおかみ作:生駒おはなしの会 昔むかし班
絵:水落弘子

  • おくりおおかみ1枚目

    おくりおおかみ

  • おくりおおかみ2枚目

    みなさんは「おくりおおかみ」のことをしっていますか
    「おくりおおかみ」というのは、あちこちの 山やまの峠とうげに姿すがたをあらわす不思議ふしぎなおおかみのことです。日ひが暮くれてから、人ひとが峠とうげにさしかかると、どこからかおおかみがあらわれ、あとをつけて来くるのです。一匹いっぴきあらわれると五匹ごひき、十匹じゅっぴきとどんどん数かずがふえていき、

  • おくりおおかみ3枚目

    下くだりきるまであとをついて来きます。そのとき、おどろいて大声おおごえをあげたり逃にげ出だしたりすると、

  • おくりおおかみ4枚目

    おおかみはおそいかかってくると言いわれています。うしろに来きていると思おもっても、振ふり返かえったり、走はしったりせず前まえを向むいたまま歩あるきつづけるとよいのです。そうすれば、峠とうげを下くだりきる頃ころには、おおかみの姿すがたは消きえています。
    そんな峠とうげが生駒いこまにもあります。

  • おくりおおかみ5枚目

    昔むかしから、奈良ならと大阪おおさかをつなぐ街道かいどうで木々きぎが鬱蒼うっそうとおいしげり昼間ひるまでもうす暗ぐらいことから暗峠くらがりとうげと呼よばれているところです。そこにはこんな話はなしがありました。
    昔むかし、一人ひとりのおばあさんが、家いえに帰かえるために、この峠とうげを上のぼっていました。日ひが暮くれかかり、あたりがうす暗ぐらくなってくると、

  • おくりおおかみ6枚目

    おばあさんのうしろに一匹いっぴきのおおかみがあらわれ、大おおきな口くちを開あけながらついて来きました。おばあさんは、急いそぎ足あしで歩あるいていきました。そのうちに、おおかみは、もっと、大おおきな口くちを開あけて近ちかづいて来きました。
    「もう、おしまいや! 食たべられてしまう」おばあさんは、思おもわず目めをつむりました。

  • おくりおおかみ7枚目

    が、ふと、おおかみの口くちの中なかを見みると、何なにかが刺ささっています。
    「ああ、魚さかなの骨ほねや、これがいたかったんやな」

  • おくりおおかみ8枚目

    おばあさんは、おそるおそる、おおかみの口くちの中なかに手てをつっこんで骨ほねをぬいてやりました。
    ところが、

  • おくりおおかみ9枚目

    まだ、おおかみはあとをついて来きます。おばあさんは、こんどこそ食たべられてしまうと観念かんねんしましたが、まっすぐ前まえを向むいたまま歩あるきつづけました。

  • おくりおおかみ10枚目

    おばあさんが、峠とうげを下くだりきってうしろを振ふり返かえってみると、もう、おおかみは姿すがたを消けしていました。「ああ、あのおおかみは、わたしがこの峠とうげをぶじにこえられるように、あとをついて来きてくれたんやなあ ありがたい、ありがたい」おばあさんは、そっと手てを合あわせました。
    こんなことがあってから、「おくりおおかみ」のおかげで、この峠とうげを無事ぶじに越こえられたという人ひとが、大勢おおぜい出でて来きました

  • おくりおおかみ11枚目

    峠とうげを上のぼるときには、「おおかみさん、ごくろうさんでございます。よろしゅうお頼たのみもうします。」とお願ねがいし、下くだりきって、「おおかみさん、ありがとうございました。また お頼たのみもうします。」とお礼れいを言いうと、おおかみはどこかに消きえてしまうということです。

すすむ

もどる

はじめへ

ページトップへ戻る