中菜畑・一水口遺跡3次
道路建設に先立ち奈良県立橿原考古学研究所が、北と南の2つの調査区で発掘調査を実施しました。北の調査区では、河岸段丘の上段と下段で遺構が見つかりました。上段では掘立柱建物跡、下段では素掘溝や谷地形(SX201)などを検出しました。谷の埋土から出土した土器の年代は弥生時代後期から古墳時代前期のものです。南の調査区では、3条の溝と川の淵を検出しました。東側2条の溝は弥生時代後期末から古墳時代初頭の遺構、西側の溝は奈良時代から古墳時代にかけての遺構です。東側2条の溝は、住居域を区画溝、排水溝とみられます。調査地の西側に弥生から古墳時代の集落がひろがっていたものと見られます。
アクセス
中菜畑二丁目
近鉄菜畑駅南南西400メートル