神功皇后と鶏関連施設
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神功皇后と鶏
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むかし、神功皇后が遠征の途中に大ぜいの兵隊を率いて生駒に立ちよりました。
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よく朝は早く出発しなければならないので、鶏に正しく時を知らせるようにめいじました。
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ところが鶏は、まちがえてあまりにも早く鳴いてしまいました。
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皇后も兵士たちもあわてて出発しましたが、行けども行けども夜があけません。
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皇后は鶏が時をまちがえて鳴いたことに腹を立てて、
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鶏を生駒川へ流してしまいました。
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川下まで流された鶏を龍田の神さまが拾い上げられました。その後生駒では役に立たない鶏は食べ、龍田では神さまが救われたので、大切にして食べてはいけないと伝えられてきました。
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むかし、神功皇后が遠征の途中に大ぜいの兵隊を率いて生駒に立ちよりました。
よく朝は早く出発しなければならないので、鶏に正しく時を知らせるように命じました。
ところが鶏は、まちがえてあまりにも早く鳴いてしまいました。皇后も兵士たちもあわてて出発しましたが、行けども行けども夜があけません。
皇后は鶏が時をまちがえて鳴いたことに腹を立てて、鶏を生駒川へ流してしまいました。
川下の龍田まで流された鶏をかわいそうに思った龍田の神さまが拾い上げられました。
そののち生駒では役に立たない鶏は飼わないけれども食べる、龍田では神さまがすくわれたのだから、大切に飼うけれども食べてはいけないと伝えられてきました。
またぎゃくに、鶏が朝ねぼうをしておそく鳴いたので、皇后がおこって生駒川へ流したというお話もつたわっています。
往馬大社では、いつから始まったのかまたこのお話に関係するのかくわしいことはわかりませんが、毎年元たんの朝早くに「追鶏祭」という行事が今もおこなわれています。