第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり

パターン19 なりわいがつくる景観【地域・通り】

【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう


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一年で最も冷え込む2月初旬に見られる竹の寒干しの景観(高山町)
~古くからの茶筌師の家は農家に混じって点在し、昔からの屋敷を守って、もっぱら茶筌づくりに精魂を打ち込んできた。職人の街、夜業の街といわれた茶筌の里はここである。~ 出典:『生駒市誌』



 古くからの集落では、茶筌や竹器製造、酒造りなどの伝統産業が営まれてきました。また、市内の平坦部の多くは稲作が営まれ、美しい田園景観が守られてきました。

 茶筌や竹器の材料となる竹の寒干しが、冬の田んぼに広がり、茶筌の里ならではの生駒らしい伝統産業の景観をつくっています。

 産業と生活が密接に結びついたものがなりわい(生業)であり、景観も生業によって形づくられています。ただ、近年の生活様式の変化によって、その景観は失われつつあります。
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酒造店の店構え(小瀬町)



【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう


○生業がつくる景観が、生駒の大切な景観であることを認識し、営みを継続していきましょう。

○一人一人の暮らしの中で、地場産業を応援できる取組を考え、生業を支えていきましょう。



 ◆コラム:「地産地消」を意識してみませんか



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 ◆コラム:農地をみんなで支える取組


【生駒らしさの工夫】 こんなことやってみましょう


○生業の景観は生駒の大切な景観として、農家のみなさん
 だけでなく、いろいろなかかわりをつくりながら、復活
 させていきましょう。
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地元の土地所有者で構成する「西畑町棚田を守る会」と市内外の人が棚田の保全や里山の管理に取り 組んでいる「いこま棚田クラブ」が協力して棚田の保全活動に取り組んでいます(西畑町)
                                   出典:いこま棚田クラブのホームページ


○竹の寒干しや茶筌などの伝統産業をモチーフ(題材)に
 したデザインを取り入れ、地域の伝統産業を目に見える
 形で伝えていくことも有効です。 ただし、やみくもに取
 り入れるとかえってイメージを損なうこともありますか
 ら効果的な演出を心掛けましょう。
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茶筌をデザインモチーフに(高山町)


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