第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり

パターン8 生駒山の修験(しゅげん)の領域【地域・通り】

【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう


パターンイメージ

宝山寺から続く山道(菜畑町)



 生駒山は、古くから修験の場として知られてきました。

 標高が概ね350m以上の山頂に近い場所は、昔から修験者の修行の場となってきました。

 標高が概ね150~350mの場所には、宝山寺から平群町の千光寺にかけて多くの寺院が分布し、修験者が山駆けを行い修行していた古道が、江戸時代に「庄兵ヱ(しょうべえ)道」として整備されました。

 今でも宝山寺をはじめとして数々の寺院が、奥深い生駒山の木立に抱かれて位置しています。人気もなく、巨木がそびえ立つ暗がりの中に石や岩が露出した、訪れた者に畏れを抱かせる雰囲気を醸し出しており、今日でも祈祷師などが籠る場所です。日常生活を送る空間とは対照的に、静かで、人を寄せ付けない厳かな雰囲気を持つ空間となっています。

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【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう


○生駒山に修験の場があることを知り、その領域を侵さないようにしましょう。樹木を伐採し開放的な空間をつくる、
 建物を建て生活感が表に出るような行為などは避け、静かで、人を寄せ付けない厳かな雰囲気とたたずまいを継承し
 ましょう。

○修験の足跡を今に伝える要素(昔からの道や道標など)を大切に守りましょう。


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