第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり

パターン5 見通す眺望【都市】

【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう


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富雄川の見通し(上町)
幹線道路の見通し(俵口町)
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ケーブルカーからの見通し(元町)
住宅地内の道路の見通し(西白庭台)

 道路・線路・河川は、直線に延びていることから、まっすぐ見通す眺望が得られます。

 街路樹や建物の屋根なみ、植栽などが連なって、視線を奥の方へと導きます。計画的に開発された住宅地などでは、視線の先に生駒山や丘陵の緑を見通せる通りがあり、緑豊かなまちであるという印象を高めています。また、通り沿いの建物がつくる輪郭の線(スカイライン)が整うことで、空が開けて見え、気持ちの良い眺望が得られます。

 特に、生駒の市街地は、谷筋につくられていることから、谷筋に沿った南北方向には、道路・河川沿い、橋の上などから遠くまで広々と見通せる伸びやかな眺めが得られます。


【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう


○通りの連なりや見通し、背後のスカイラインを妨げないよう、できるだけ周りと調和した規模や形態にしましょう。

○通りが連なって見えるように、隣接する建物との調和や、植栽による連続性の演出などを取り入れましょう。

○通りの先に山などの緑が見える場合は、周辺から突出して眺望を遮らないようにしましょう。

○特に、谷筋の道路・河川がつくるお椀の底型の広がりある地形、空間の眺めを大切にしましょう。


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【生駒らしさの工夫】 こんなことやってみましょう


○建物の高さは、通り沿いはできるだけ抑えることで、見
 通す眺望の広がりある空間が得られ、逆に高くなると圧
 迫感を増し、見通しを妨げます。通りから敷地の奥にい
 くほど高くなるよう配置や形態を工夫しましょう。
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○河川の方を意識して緑を配置するなどの工夫をしましょ
 う。
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河川側に植栽を配置したマンション
○うるおいある河川空間との「つなぎ役」を果たすよう
 に、敷き際や建物の手前に植栽を施したり、自然素材
 を使用したりしましょう。
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既存の建物、石積みなどを活用し、植栽を配置したお店



 ◆コラム:魅力的な河川であり続けるために

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