第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり

パターン31 記憶の風景【時間】

【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう


パターンイメージ

門前町の風景(昭和40年頃) 出典:『写真で見る100年』


 わたしたちは同じ風景を見ても、一人一人の経験や知識によって心に浮かんでくるものや記憶に残るものは異なります。それぞれの心に残るものこそが景観であるともいえます。多くの人の記憶に共通して残るなつかしい景観は生駒のイメージをつくるものであり、大切にしていく必要があります。

 学校の校歌には、後世に伝えていきたいふるさとへの思いが託されてきました。また、古くからの地名の中には先人が土地に対して抱いた印象や思いが語り継がれてきたものがたくさんあります。これらは多くの人が持っている記憶の風景を探る手がかりとなります。



【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう


○地域に根ざした景観をつくっていくために、先人が伝えてきた風土への思いを確認しましょう。そして、それぞれの
 場所の性格に応じて印象的な景観の要素となるデザインを工夫しましょう。それが多くの人の記憶に残る景観をつく
 ります。

○場所の記憶を継承していくため、空間の構成を大きく変えないように配慮したり、なつかしさを感じさせるものを残
 すなどの工夫を考えましょう。



【生駒らしさの工夫】 こんなことやってみましょう


○建物を改修するときは、もともとの建物の印象を継承す
 ると場所の記憶を継承することができます
パターンイメージ
もともとの建物のデザインを継承し改修したお店(元町)
○みんなの記憶にあるものはできるだけ残しましょう。そ
 のまま残すだけでなく、象徴的な形や空間の特徴を継承
 するなど工夫しましょう
パターンイメージ
かつての線路の形状をシンボル化して 公園に埋め込んでいる



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