第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり
パターン24 表出する緑【敷地】
【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう

敷地内では通常、日当たりを考えて南側に植栽や庭が配置されます。このため、東西方向の通りでは通りの北側に敷地内の緑がたくさん表出しています。一方、南北方向の通りでは通りに沿った連続的な緑は少なくなりがちです。 また、敷地内に確保できる緑のボリュームや配置は敷地面積によって異なります。敷地面積が大きいと建物周囲の複数の面にまとまった緑を確保しやすくなります。 計画的に開発された住宅地が多い生駒では、こうした傾向が明確に表れた地域がたくさんあります。

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165平方メートル程度・南北方向の街区の場合には、敷地内にまとまった 緑のスペースを確保することが難しい 建ぺい率50% | 180平方メートル程度・東西方向の街区の場合には、敷地の南側に小規模 な緑のスペースを確保できる 建ぺい率50% |
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210平方メートル程度・敷地内の南側にまとまった緑を、また西側や東側 にも小規模な緑のスペースを確保できる 建ぺい率40% | 480平方メートル程度・敷地内の建物の周囲にまとまった緑を確保できる 建ぺい率40% |
敷地の規模に応じた緑の特徴 |
【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう
〇東西方向の通りの南側に面する敷地には、道路際(敷地の北側)に緑化できるスペースを多めに確保するか生垣にし ましょう。南北方向の通りに面する敷地は生垣とするか、街路樹を植えるなど緑の連続性をつくりましょう。 〇緑の多いうるおいのある通りのまちなみづくりを目指すときには、できる限り敷地面積を大きくし、また細分化を防 ぐようにしましょう。

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【生駒らしさの工夫】 こんなことやってみましょう
○通りから見えるところに緑ができるだけ多くなるよう、 植栽スペースを確保したり、窓辺に花台を設けるなど花 を飾れるようなしつらえにしましょう。 | ![]() |
お店の窓辺に花を飾ることができるように花台を設けている | |
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敷地境界部に植裁を設けて、道路の植栽帯と一体となった緑豊かな空間をつくっている(白庭台) | |
○通りに面する擁壁を緑化したり、敷地内の緑が通りから 見えるような工夫をしましょう。また、敷地内の緑が美 しく見えるように、普段からの維持管理を心掛けましょ う。 | ![]() |
敷地内の庭の緑と緑化した擁壁が一体となって通りに緑が表出している | |