第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり

パターン23 期待感【敷地】

【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう


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奥まった空間のつくりが、先への期待感を抱かせる(宝山寺参道・門前町)

 奥にあるものが見えないとわたしたちはその先にあるものを想像して、そこに期待感を持ちます。例えば、道が曲がっている場所や突き当たりの場所などの先が見通せないところでは、視界が開ける予感が高まり、期待感が生まれます。
 生駒駅の駅前から続く宝山寺の参道は、寺院に近づくにつれて商店街、住宅街、旅館街と連続してまちなみの趣が変わり、歩いて行くにつれて気持ちが高まっていきます。登りつめるようにつくられたこうした空間が、参道の奥にある聖なる場所を期待させて、参詣という体験をより印象的なものにしています。

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 ◆コラム:生駒駅前にあった宝山寺の一の鳥居



【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう


○通りに沿って連続的に変化する景観(シークエンス)を意識し、期待感が高まるような奥の空間の特徴を暗示するデ
 ザインとするなどの工夫をしましょう。

○敷地内でも通りから直接施設が見えないよう配置したり、植栽による見え隠れを工夫することで期待感を高めること
 ができます。

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連続する景観で通りの奥に視線や意識を誘導する

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奥にあるものにふさわしいようなアプローチ(導入)部分



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【生駒らしさの工夫】 こんなことやってみましょう


○寺院や神社は地域で大切にされてきた神聖な場所です。
 門前や参道の雰囲気を高めるよう、通りに沿ってデザ
 インを計画しましょう。
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近くに神社があることを暗示する欄干のデザイン
(高山町)


○通りから建物が直接見えないように軸線をずらして配置
 したり、手前に植栽をすることで奥行き感のあるまちな
 みを生み出すことができます。
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門扉と玄関の位置をずらして、植栽の スペースを生み出している


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奥まったしつらえが期待感を生む


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