第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり

パターン22 人にあった尺度【敷地】

【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう


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人にあった尺度でつくられている生垣(北新町)

 建築技術が発展してマンションなどの大規模な施設が建てられる以前は、基本的に全て人の手によって住宅などがつくられていました。そのため、自然と人にあったほどよい尺度で空間が形づくられていたのです。

 そうしたスケール感は、主に農村地域を中心に読み取ることができます。高低差のある地形が多い生駒では、自然に逆らわない、無理のない方法で土地を利用してきました。敷地の中でも人が行き来しやすいような分節化がなされるといった工夫がなされています。棚田も、土地を人にあった尺度に応じて分節し、利用した例といえます。

 人の力の及ぶ範囲で自然と向き合い、自然の摂理に逆らわない暮らしの中から自ずと生まれてきた空間利用のルールは、水利や防災の面でも理にかなったものです。

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人の尺度にあった地形の利用・棚田(西畑町)
同じ敷地でも人が通る尺度で分節化(菜畑町)




【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう


 ○集落や住宅地の中にある人にあった尺度の道沿いでは、その尺度を損なわないようにしましょう。大きな擁壁を建
  てるなど、人にあった尺度を断絶するような行為は避けましょう。

 ○大きな擁壁や壁面を避け分節化するなど、できるだけ人にあった尺度の空間計画としましょう。

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【生駒らしさの工夫】 こんなことやってみましょう


○人にあった尺度を大きく超える構造物は、見た目にも圧
 迫感を与えます。大きな壁面、柵、法面などは分節化な
 どの工夫をし、見た目の圧迫感を軽減しましょう。
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法面を分節化し、緑化を施した例


○大きな壁面、柵、法面などは、分節化することでできる
 だけ人にあった尺度に近づけるようにするとともに、
 緑化を取り入れて印象を和らげる工夫を行いましょう。
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敷き際を人にあった尺度に合わせた工場の例


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