第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり

パターン14 連歌式【地域・通り】

【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう


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白庭台駅前の景観(白庭台)


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 白庭台駅は、住宅地の玄関口として駅舎や駅前広場が整備されました。

 周辺の商業施設や公共施設、集合住宅などは、これらと調和するようデザインされています。

 地域内には様々なデザインの建物がありますが、どこかに共通するものがあることで景観のまとまりが生まれます。新しく計画的に整備された駅前などでは、個々の建物がそれぞれの個性を表現しながらも、地域で核となる建物と協調したデザインが採用され、多様性とまとまりのある景観となっています。

 隣り合った建物のデザインが、連歌のように少しずつ形を変えながら順次継承・展開されていくことで、自然なまとまりと個性が生み出されています。

 (連歌・・・和歌の上の句(五・七・五)と、下の句(七・七)を多数の人たちが前後の句に呼応しながら交互につくり、ひとつの詩になるように楽しむ文芸)


【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう


○建物を計画するときには、周囲にある良いデザインの建物を探し、それと調和するようなデザインも考えましょう。

○地域の核となる建物のデザインの特徴を読み取り、その一部を継承したり、すでにデザインを継承した建物が近接し
 ている場合には、その建物との関連性にも配慮したデザインとしましょう。

○周辺の建物となじむよう低彩度の色彩を使うなど、色彩に配慮した計画としましょう。

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【生駒らしさの工夫】 こんなことやってみましょう


○敷地の周りをよく見ると、地域の雰囲気を良くしている
 ものやまちなみを特徴付けているものがあるはずです。
 それらの要素との関係性を考えてデザインしましょう。
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街路樹と同じ樹種の樹木が敷地内にも植栽され、地域の景観とのつながりを感じさせる(上町)
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敷き際など、視線の手前に来る場所を緑でつなげると、自然と視線が集まり、背後の様子をうまく隠してくれる 劇場のデザインのイメージを周辺のマンションが継承してまとまりのある景観をつくっている


○周囲の建物と単純に同じ形態にするのではなく、継承す
 べき最も重要な要素を考え、それを建物のデザインにい
 かす工夫をすることでその場所にふさわしい個性を生み
 出すことができます。
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全く異なる意匠や材質だが、通りに沿って共通する屋根の勾配や高さを継承している

 ◆コラム:連歌方式のまちなみづくり

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