第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり

パターン13 通りのプロポーション【地域・通り】

【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう


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 通りの水平方向の広がり(D)と沿道の建物の高さ(H)の割合(プロポーション)が、通り空間の性格を決めています。

 D/Hが大きくなるほど開放感ある印象が強くなりますが、大きすぎると通りとしてのまとまりを感じにくくなります。逆に小さくなるほど囲まれ感が強くなりますが、小さすぎると圧迫感を感じるようになります。

 生駒の通りのプロポーションは概ね以下のような特徴が見つけられます。

・戸建て住宅地の主要な生活道路沿いのまちなみではD/Hが1.5~2.0で計画されています。

・幹線道路沿道は、建物が高密度に並ぶまちなみでは建物の面が際立っており、D/Hが1.5程度となっています。建物
 が低密度に並ぶまちなみでは、建物よりも沿道の街路樹の存在感が際立ち、D/Hが3.0~3.5程度となっています。
 特に生駒では沿道の建物が低く、幅員が大きく歩道・植栽空間が充実した道路が多く、D/Hが大きいゆったりで広
 々とした道路空間が特徴的です。

・まちなかの建物の集積が高いエリアのまちなみではD/Hが1.0前後になっています。



 ◆コラム:道路の交通機能に応じた幅員



 ◆コラム:D/Hで変わるまちなみの雰囲気




【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう


○通りの性格に応じた通りと建物のプロポーションを考え、それに合わせて建物の高さを調整しましょう。

○単体の建物だけでは通りの見通し景観は生まれません。隣の建物の高さも見て、通りとしての連続性を生み出す配慮
 を心掛けましょう。

・住宅地において、主要な生活道路沿いでD/Hが1.5~2.0となるように計画し、建物の敷地計画でも配慮しましょ
 う。

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・幹線道路において、緑豊かな開放感のある通りの景観を生み出すため、D/Hを2.0~3.0程度と大きく取りましょ
 う。

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・駅周辺など建物の面が連なった通りでは、面の連続性を際立たせるため、D/Hを1.0~1.5程度と小さくしましょ
 う。

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関連するパターン・・・こちらも参照してください



 ◆コラム:建物の高さのルール


【生駒らしさの工夫】 こんなことやってみましょう


○高さは敷地条件や前面道路の条件のみで決められることが
 多いのですが、周りのまちなみにも目を向けて、通りのプ
 ロポーションや、隣の建物との関係を考慮して、まちなみ
 としてそろった姿を考えてみましょう。
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背後の戸建て住宅地を阻害しない高さの 幼稚園(白庭台)
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中低層(3階程度)でそろったまちなみ
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中層(6階程度)でそろったまちなみ

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