第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり
パターン11 曲がった道【地域・通り】
【生駒らしさの読み解き】 生駒らしさを感じましょう

大地には起伏があるので、その等高線に沿ってつくられた道は自ずと曲がった道になります。これはわたしたちの行動パターンも影響しており、人間は完全な直線では進まず、自然と曲がるように歩くため、人の足跡でつくられた踏み分け道の多くも曲がっています。 曲がった道を進んでいくと、道沿いの家々に囲まれたような印象を受けることがあります。このような「閉じた」場所は、続いていく道の一部でありながら、居心地のよい落ち着いた空間となります。
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さらに、曲がっていることで、次の景観は先に進まないと見ることができません。曲がった道のその先に何が続くのか、期待感を抱かせるとともに、次々に景観が移り変わるシークエンス(連続させて景観が展開する)を生み出します。 曲がった道は、景観に奥行きと変化を与えるのです。

【生駒らしさのために】 これだけは守りましょう
〇地形に合わせてできた道の曲線をいかし、道の形に沿うように、緑や建物を配置しましょう。まちなみの変化や奥行 きを印象付けることができます。

○新しく道路をつくるときには、直線的なものばかりでは空間が明快・単調になりすぎて、奥行きや変化が乏しくなり ます。場所によっては曲線も取り入れるような計画としましょう。
