第2章 生駒らしい景観の特性

緑に包まれた市街地(萩の台駅から)
(3)緑のまとまりとまちの関係
1)緑の中に見え隠れするまちなみ
生駒の市街地は、竜田川と富雄川の流域を中心とする2つの谷筋の斜面に沿って発展してきました。 このため、谷筋から見上げると、斜面に残された樹木が緑の帯となって丘上の市街地を覆い隠し、背景の生駒山や矢田丘陵、西の京丘陵とあいまって、あたかも緑の中に家々がとけ込んでいるように見えます。緑に包まれたまちとして生駒を印象付ける、やさしい眺めですね。

高台から見下ろす緑豊かな生駒の市街地(あすか野)
2)市街地に散りばめられた緑
竜田川流域の高台から市街地を眺めてみると、山や丘陵の緑を背景に、斜面地に残る緑や集落の森が緑の島のようになって、まるで市街地の海の中に浮き上がっているような印象を受けます。 遠近様々な緑が織りなす景色も、生駒らしい眺望景観のひとつです。