第3章 パターンによる生駒らしい景観づくり
1.生駒らしい景観のパターン
「生駒らしい」景観を考える手がかりとして、31のパターンを選びました
2章では「生駒らしい景観」を「地勢」「地域性」「暮らし」の視点から紹介しました。
3章では実際に「生駒らしい」と感じられる景観を、31のパターンに分類して紹介します。これらの景観のパターンは、生駒らしい景観づくりを考える上での手がかりとなるものですが、「生駒の良さ」はこれだけではありません。このパターンを基にして、みなさんで「生駒らしい良い景観」を感じ、考えてみませんか。
【こんな使い方ができます】
○このパターンは様々な「生駒らしさ」を切り取ったカタログのようなものです。そこに見える景観は、生駒のまちそ
のものです。生駒を理解する教科書としてぜひご活用ください。
○あなたがお住まいのまちの「らしさ」とは何でしょうか。このパターンの中にありましたか。また、「こんなふうに
してみたい」パターンがありましたか。このパターンを活用して、よりよいまちなみをみんなで考えることができま
す。
※ワークショップ形式での話し合いや、地域の方や子どもたちを対象に、お住まいのまちの景観の特徴をパターンを
使って探してみるといったゲームを開催してはどうでしょうか。
パターンは、「生駒らしさの読み解き」「生駒らしさのために」「生駒らしさの工夫」の3つで構成されています
パターンの説明は、次の3つで構成されています。 ◇生駒らしさの読み解き 生駒らしい景観の特徴をつくりだしているものは何なのかを解説しています。 ◇生駒らしさのために 生駒らしい景観のために守るべきことと考え方を解説しています。 ◇生駒らしさの工夫 生駒らしい景観をつくりだすため、敷地単位での計画に応用できるものについては、写真を中心に工夫例を示しています。 これらを参考にして、あなたができる「生駒らしい良い景観」「生駒らしいまちなみ」を考えてみませんか。
【こんな使い方ができます】
○「生駒らしい」景観をつくっていく上では、市民のみなさんの日頃の活動がとても大切です。パターンの中には、
ちょっとした工夫も紹介していますので、活動の中でいかしてみませんか。
○パターンを使って開発・設計にどのように反映できるのかを考えてみませんか。気に入ったパターン、使ってみたい
パターンがあれば、設計者に相談してみてはいかがでしょうか。
※景観アドバイザーに、生駒らしい住まいをつくるために必要なことを相談してみるのも良いですね。
○パターンを使ってまち歩きを行い、生駒らしい景観を探しに行きませんか。
パターン(単語)は、相互につながってランゲージ(文章)になります
いくつもの要素が組み合わさってまちなみができているように、それぞれのパターンは独立したものではなく、相互に関連性を持ってできています。パターンのページ内には、関連する別のパターンをリンクとして示していますので、続けてそのページを開いていただければ、さらなる情報を得ることができます。 また、パターンはいわゆる「単語」のようなものです。いくつものパターンを組み合わせることで、生駒らしい景観づくりの方法が展開できるようになっています。 本章においては、パターンを組み合わせながらデザインを考える手順の例を示しています。これらを参考に生駒の景観を語るあなたなりの「ランゲージ」を見つけ出してもらえればと思います。
パターンは、成長し続けます
「生駒らしい良い景観」を表すパターンは、ここに示す31の代表的パターン以外にもあります。是非、あなたなりのパターンを発見し、みんなで共有して行くことで充実していきましょう。 また、景観は時間とともに変わっていくものです。この計画書を見直す際には、景観の変化に応じてパターンを追加、あるいは削除することを考えていきます。
【パターンの一覧】
それぞれのパターンは、概ね、景観を捉える空間の大きいものから順に並べています。これらの中からその場所の特性にふさわしいパターンを選び、組み合わせて、生駒らしい景観づくりを進めていきましょう。
【パターンの関係性について】
パターンがどのように関連しているのかを示しています。(それぞれのパターン内には関連するパターンをリンク形式で示しています)