第2章 生駒らしい景観の特性

(3)記憶の原風景

1)歌に込められたふるさとへの思い

 後世に伝えていきたいふるさとへの思いが、和歌や校歌に織りこまれています。

 市内の小学校の校歌には、生駒山が堂々たる姿で鎮座している様子や、人々から神聖視されている様子が、矢田丘陵を歌う言葉からは爽やかな表現が歌詞に使われています。

 また、生駒川(竜田川)、富の小川(富雄川)は、清い流れと結びつきが強い表現が用いられています。


◆コラム:小学校の校歌に生駒の景色がうたわれています


◆コラム:和歌に詠まれた生駒に流れる川


2)地名から読みとる景観

 生駒の地名は、自然の樹木や野生の動物などにちなんだ名前が多く見られます。このことから、生駒は自然豊かな地であったことが伝わってきます。


◆コラム:"クロ"


3)伝統行事の景観

 お正月や端午の節句、七夕などの日は日常の景観を彩ります。また、人生の節目で訪れるお宮参りや七五三、成人式などの日の特別の装いも、日常の景観を華やかなものに変えてくれます。

 暮らしの中に根付いたこれらの景観は、人々の記憶の中で生き続けます。


生駒の主な年中行事

1月元旦 歳旦行事〔さいたんぎょうじ〕
1月元旦黎明 往馬大社追鶏祭〔いこまたいしゃとりおいのまつり〕
1月中旬 小正月・トンド
2月3日節分 宝山寺節分星祭〔ほうざんじせつぶんほしまつり〕
4月1日 宝山寺大護摩会式〔ほうざんじおおごまえしき〕
4月第1日曜日 八大龍王春季柴燈大護摩供〔はちだいりゅうおうしゅんきさいとうおおごまく〕〔鬼取町〕
5月5日 往馬大社御田植祭〔いこまたいしゃおたうえさい〕
6月30日 往馬大社夏越大祓〔いこまたいしゃなごしのおおはらえ〕
8月15日 往馬大社千燈明祭〔いこまたいしゃせんとうみょうさい〕
8月20日 長弓寺大般若会〔ちょうきゅうじだいはんにゃえ〕
9月秋分の日 宝山寺万燈会〔ほうざんじまんとうえ〕
10月体育の日の前日 往馬大社例大祭(火祭り)〔いこまたいしゃれいたいさい〕
10月体育の日 素盞嗚神社例大祭〔すさのおじんじゃれいたいさい〕伊弉諾神社例大祭〔いざなぎじんじゃれいたいさい〕
10月第3日曜日 高山八幡宮例大祭〔たかやまはちまんぐうれいたいさい〕
10月15日 住吉神社例大祭〔すみよしじんじゃれいたいさい〕
11月第3か4日曜日 宝山寺般若窟柴燈護摩供〔ほうざんじはんにゃくつさいとうごまく〕
11月勤労感謝の日頃 新嘗祭〔にいなめさい〕
12月上・中旬 ご回在〔ごかいざい〕
12月16日 宝山寺大鳥居大注連縄奉納〔ほうざんじおおとりいおおしめなわほうのう〕
12月下旬 住吉神社南田原長寿講カンジョウ縄奉納祭〔すみよしじんじゃみなみたわらちょうじゅこうかんじょうなわほうのうさい〕
12月31日 往馬大社師走大祓〔いこまたいしゃしわすおおはらえ〕

出典:『生駒市デジタルミュージアム』(教育委員会)


年中行事風景

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