はじめに ~わたしたちの暮らしと景観~


 1.暮らしと景観のつながり


 わたしたちの身の回りに目を向けてみてください。

 かつて生駒には美しい田園の風景がどこにでも見られました。しかし、農業をする人が少なくなった現在では、北部と南部の集落でしか見られなくなりました。田園の風景は生業としての農業の営みがあるからこそ残されているのであり、何もせずに、この美しい風景が将来にわたって継承されていくとは限りません。

 また、最近は幹線道路沿いにいろいろなお店が増えてきました。その背景にはマイカーを利用する人が飛躍的に増えたことがあります。

 暮らしが変わることにより風景が変わっていく。つまり、わたしたちの暮らしが目に見える形となって表れたのが「景観」です。良い景観をつくっていくためには、わたしたちの暮らしのあり方をもう一度考え直し、時には変えていかなければならないこともあります。景観の魅力を高めるということは、わたしたちの暮らしの魅力を高めていくことであるともいえます。

写真


<景観とは?>

 「景観」とよく似た言葉に「風景」や「景色」があります。「景観」は「風景」や「景色」と同じように、自然や市街地の視覚的な眺めを表す言葉ですが、「観」という文字が入っているところがポイントです。「世界観」や「人生観」などの言葉があるように、「観」にはものの見方や考え方という意味があります。つまり、「景観」とは見る人の考え方が反映された眺めということになります。


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