巻末資料 3.懇話会参加者から


久 隆浩 氏

 この計画書は、C. アレグザンダーのパタン・ランゲージを参考につくりました。アレグザンダーは、「歴史的街並みなど誰もが認めるようないい環境には、全体と部分とが相互に関連し合うような秩序がある」と述べています。これを住民みずからが「パタン」として見出し、デザインに活用しようというのがパタン・ランゲージの考え方です。本書では生駒の景観をつくりだしているパタンを示しているので、読むだけで生駒の景観の成り立ちが理解できると思います。これを参考にこれからの景観のあり方を一緒に考えていただければ幸いです。


下村 泰彦 氏

 生駒市は、生駒山や矢田丘陵を有し、自然環境に恵まれた良好な景観が保全されている都市です。また、市民の皆さんの努力により、緑豊かで良好な居住環境が形成・維持されている都市でもあります。この豊かな環境を保全しつつ、良好で愛着のある景観づくりには、小手先だけの修景ではなく、地形地物や履歴を読み取り、景観づくりに反映されることが必要と考えています。本書が「生駒らしい景観づくり」の一助となることを期待しています。


嘉名 光市 氏

 生駒の景観には沢山の特徴があります。地形の織りなす眺望景観、地域に根付いた歴史文化的景観、田畑やモリと一体となった里の景観、閑静な住宅地の景観などです。そして、そこに暮らす人々の営みの景観が組み合わさることで、それぞれの場の景観とその個性を形づくっています。生駒の景観では、周囲を見渡し、それらとの関係性を丹念に考えることが重要です。基本計画を参考に良好な景観形成のあり方を是非考えてみてください。


大原 曉 氏

 久座長をはじめ、委員の先生方、事務局の皆様のご苦労に感謝申し上げます。
 景観は、「美景」「醜悪な景色」「心地よい風景」「見たくない光景」「緑あふれる自然」「歴史ある叙景」「田舎の情景」「都市の眺望」「景観(警官=取り締まる)というイメージ」など個々の価値観によって違ってきます。まずは、「生駒らしい景観」に関心をもってもらう!種をまき、守り育てて参りましょう。


樽井 雅美 氏

 今回、本委員をさせていただき、いこまの景観について考える機会をいただき、改めて生活の中の当たり前の風景にこそ生駒らしさがある・・・ということに気が付きました。一人でも多くの市民の方に手に取っていただき、この何気ないいこまの「無名の質」に気付き、価値を見出すきっかけに本計画がなってくれることを心から願っています。


福本 良平 氏

 景観のもつ重要さはそこで生まれ育った人々の原風景として一生心に残ることだと思います。ただ現在の時代の流れ、変化の早さは、美しい景観を不変的に残すことが大変むずかしくもなっています。
 しかし美しい景観を残す、あるいは創ることは未来の人々への我々の義務ではないかと思います。又、その事は大都市と違って地域独特の魅力ある世界を生みだすとともにその地域の文化度を高めることにもなると思います。
 奈良県建築士会では2年に一度奈良県景観調和デザイン賞というプロジェクトを行っています。当生駒市からもたくさん応募されることを期待したいと願っています。


植田 冽 氏

 生駒の持つ魅力をわかりやすいキーワードで整理し、その魅力を活かすための計画を作っていただけたと思っています。
 初めは『規制するための計画になる』と考えていましたが、策定の過程で生駒の自然・風土・産業などにより形成された生駒の景観を守り育てるための計画となったことが理解でき、一市民として理解・納得できるものになったと思っています。
 『景観』と同じ語源に『風致』という言葉があります。その風致が生駒で成熟するようにこの計画を一市民として実践していきたいと思います。


大西 健夫 氏

 「景観」、この言葉を初めて知ったのが平成21年5月、生駒市の景観計画策定の公募委員募集のことでした。以来4年のいろいろな学習や委員会活動を経て、その意味を理解し、一市民として感じるところを発言させてもらうなど市の計画策定に参画できたことをうれしく思い、感謝しています。これからは、この貴重な成果をさらに深めて、一人でも多くのネットワークをつくり、楽しく交わり、少しでも地域のまちづくりに実践できるよう研鑽に努めたいと思います。


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