コラム:日本庭園に学ぶ
日本庭園の中には、借景(しゃっけい)(周りの風景を取り込み、庭にいかす)の技法を使って、周辺の眺望を巧みに庭造りにいかしているものがあります。 代表的なものは、京都の圓通寺(えんつうじ)で、建物からの眺めがフレーム(額縁)のように収められており、あたかも絵画を見ているようで、こうした技法を「いけどり(フレーム)効果」といいます。 また、比叡山への眺望をいかし、そのほかのものが視界に入らないように、前面にうまく庭木を配置することを「見切り」といいます。
![]() フレーム(額縁)のようにいけどられた眺望 |
![]() 手前に植栽を配置して、下のほうの視界を遮り、比叡山への眺望を切り取る |