コラム:和歌に詠まれた生駒に流れる川


千早ぶる 神世もきかず 竜田川 
      から紅いに 水くくるとは
           『古今集』巻五 在原業平

 古歌に詠まれた竜田川(立田川)は、生駒山北部に発して、生駒山地と矢田丘陵の間の生駒谷を南流し、生駒郡斑鳩町南西部、三室山の南で大和川に合流する川を指します。上流部は生駒川、中流部は平群川と呼ばれます。


いかるがや とみのを川の たえばこそ
          わが大君の み名を忘れめ
               『拾遺集』 哀傷

 富雄川はかつて富の小川と呼ばれていました。生駒山地北部に源を発し、生駒郡斑鳩町の東南端で大和川に合流する川を指します。


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