コラム:顔となる空間をつくる
生駒駅の北口・南口の再開発に携わった市の担当者から、景観上配慮したことを聞きました。
●生駒駅前南口地区の再開発事業
「グリーンヒルいこま」(昭和58年)
・生駒山は駅からは丸みを帯びて見え、山というより丘陵のように目に映ります。それを意識し、スイスの切り立ったアルプス山脈というよりは、南欧のやわらかな山なみをイメージし、そのデザインを取り入れることとしました。
●生駒駅前北口第一地区の再開発事業「アントレいこま」(平成9年)
第四地区の再開発事業「アコールいこま」(平成17年)
・交通広場の中央に、奈良県出身の彫刻家・井上武吉さん製作のモニュメント「my sky hole 97 生駒」を設置しました。手のような丸みを帯びた形をしており、駅に向かって「いってらっしゃい」「おかえり」を言っているような形になっています。
・再開発地区は、駅周辺にあるメディカルセンターをもとにして、全体的な色合いをそろえました。
・北口でも生駒山を意識しており、2階部分のデッキから生駒山を望むことができるようにしています。また、山なみを意識して円弧の形状を多く取り入れたデザインとなっています。