ゴミを減らすために、自分でできること
- [更新日:2021年6月30日]
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西川 益美さん(エコなわ・ららポート個人ボランティア)
皆さんは生ゴミなどを発酵・分解させて堆肥が作れる「コンポスト」というものを知っていますか?
近年では「環境にやさしく肥料が作れる」と、園芸を趣味にしている人たちの中で話題になっています。
このコンポストを段ボールで作って、生駒市や四條畷市でPRしているのが西川益美さん。
話を聞いて見ると、数多くのまち活動をされている名バイプレーヤーさんでした。
今回は、そんな西川さんが取り組んでいる市民活動についてインタビューしました。
活動を始めたきっかけ
きっかけは友人の紹介
まち活歴は15年以上になります。はじめは、友人の紹介ではじめた小学生の見守り活動です。校内に不審者が侵入するのを防ぐために、児童以外で校内に入る人の受付をしました。
活動は、1ヶ月で2~3回の活動程度。自分の子どもが卒業したあとも、この活動を続けていました。
他の活動にも興味を持つように
その後、子育てが一段落してからは、他の活動に興味を持つようになっていきました。
生駒市のワンディッシュエイドの活動に参加したり、四條畷市主催のワークショップに参加したりしました。色んな活動をしながら、地域のコミュニティ活動にも加わり出して、四條畷市の田原の地域情報を発信するSNSや、天の川の保全活動、地域で年に4回ほど食器のリユースで地域交流などを行うイベントを催しています。
エコなわの活動
段ボールコンポストとの出会い
段ボールコンポストの活動を始めたきっかけは四條畷市が主催しているゴミ減量ワークショップでした。
ワークショップに参加した理由は「無料でいろいろなゴミ処理関連の施設が見られる」という興味本位だったんです。ワークショップ終了後に、仲良くなった参加者さんと「何か行動してみよう」という話になって手軽にできる段ボールコンポストを始めました。
段ボールコンポストって?
家庭から出る生ゴミを腐葉土などの材料と共に段ボール箱にいれ、その中で生ゴミを分解し堆肥化を行うものです。
主な材料になるものは、いずれもホームセンター等で用意できるものばかり。比較的簡単に生ゴミを処理できることが特徴です。
材料が入ったコンポストに生ゴミを入れると、コンポスト内の微生物が生ゴミの分解を始めます。
野菜くずや食べ残しはもちろん、魚の骨や廃油、賞味期限切れのものも大丈夫、この程度なら数日かけて分解されていきます。
また、卵の殻や栗の皮など固いものは、時間をかけて分解されます。
1日に500ミリリットル(三角コーナー一杯程度)が対処できます。
やってみて
人との繋がりが自分の成長に
まず感じたことは、人との繋がりが広がって、色んなことから学びが得られることです。まち活をするまではまったく知らなかった人と、次々と数珠繋ぎで知り合える。その繋がりを続けると、こんなことが起こりました。
・多くの人から、情報や知識を得られる
・自分の「できること」が増える
・自分が楽しめるし、社会の中に居場所ができる
この経験は、まち活をしなければ見つからなかったのかもしれません。
続く秘訣は”楽しむ”こと
私のまち活のモットーは楽しむ事です。エコなわの活動も、メンバーでわいわい楽しくできています。私以外のメンバーも様々なまち活をしていて刺激になっています。
他の活動でイベントを企画・実施する時もあります。そのイベントに来られた人が楽しめるのは勿論、主催している私達も楽しんでいます。それくらい、メンバー間の仲が良いのが私の活動の特徴ですね。
活動をしていなければ、趣味だけに走っていたかもしれません。でも、まち活を始めることで、住んでいる街の中に居場所ができました。
今後の展望
エコなわの活動として
段ボールコンポストに挑戦してもらっている人達が、もっと楽しくごみを減量できる方法を考えたいです。
また、段ボールコンポストの講習を受けた人へも新たなメリットを見つけながら、次の可能性を探っていきたいです。
頼まれたことはチャレンジしてみる
今は、知り合いから頼まれたことはやってみようと思っています。頼りにしてくれた人の気持ちに応えたい想いがあるからです。
まち活の良いところは、「あかんかったらそこでやめられる」こと。お願いされたことが100%できなくても、30%でもできたらそれでも良いと思っています。
まち活を考えている人へ
私は、生駒市市民活動推進センターららポートに個人ボランティアとして登録しています。登録している人には、ららポートから定期的にメールマガジンで活動の情報提供が送られてくるんです。
その中で私が良いなと思ったのが「1dayでできる活動」。単発の活動なら何かやってみたいけど、続ける自信がないと思って消極的にならなくて良いので、始めるきっかけとして最適だと思っています。
インタビューを通して
周りにいる人にできることを
生駒と四條畷、市も府県も異なりますが、四條畷市田原地区は生駒駅までのバスが通っていて生活圏も生駒市民とほとんど一緒です。
西川さんも四條畷に住まわれながら、四條畷と生駒の両方で活動をしています。
まち活動に行政区分はあまり関係がありません。身の回りにいる人や、街に対してできることを考えること。
この考え方が、まち活動にとって重要なポイントと言えそうです。
活動に興味がある方はららポートにお問合せください
生駒市市民活動推進センターららポートでは、まち活(住んでいる街や地域での市民活動)に関する様々な相談や情報提供をしています。
お問合わせ、ご来館、お待ちしています。