先輩職員のストーリー　#1

　市職員の仕事って、来庁者への対応とデスクワークだと思っていました。
配属された課では、1年目から環境を楽しく学ぶイベントの企画・運営を担当。あるとき、来場者数十人に声をかけ、直接感想を聞いたんです。ベビーカーの置き場所や日程への希望などを教わり、こういった声を次につなげることが大切だと気づきました。イメージしていた「待ち」の仕事とは違って、市職員は自分から積極的に動くことが必要でした。

　令和2年10月、「SDGs de 地方創生」というカードゲームの体験会をしたんです。一人ひとりの行動がまちの未来に結び付いていることを疑似体験するゲームで、会場は想定以上の熱気にあふれました。そんな雰囲気に促され、私も気づいたら自然とその輪に入って、精一杯のアシストをしていました。終了後に「自分だけのことを考えていては、地域は良くならない」「誰がどんな資源や目標を持っているか、対話して情報を共有することが大切」といった感想をもらい、わずか数時間のイベントで皆さんの「意識が変わる瞬間」を目の当たりにしました。

　生駒市は「SDGs未来都市」に選定され、県内で唯一SDGsを推進する専門部署があります。SDGsをテーマにした広報紙の特集記事がきっかけになって、中学校や高校の授業に関わることもありました。継続して活動されている人や団体の皆さんはもちろん、若い世代にも興味関心を持ってもらい、みんなで取り組める仕組みを考えていきたいです。

　SDGs推進課　 地頭江 祐希